埼玉県RSV流行監視WGからのお知らせ~ベイフォータス®投与に関して
RSVの流行はやや落ち着きつつありますが。まだ完全になくなったわけではありません。ベイフォータス®の投与に関しては、2024年5月30日に以下のように発信していますが、問い合わせも多くもう一度確認したいと思います。
『2024 年シーズンはシナジス®の標準的な投与期間(4 月~11 月)と 同様に、11 月までをベイフォータス®の投与可能期間とします。11 月以降での投与は、地域での流行状況や児の重症化リスクを勘案し、症例毎に投与の妥当性を判断し、その理由等に関するコメントもしくは症状詳記の記載をお願いします』1)。
また、ベイフォータス®に関して、適応を間違って投与されているケースがあるようです。高額な薬剤ですので、もう一度適応を確認してください2)。
小児科学会より「日本におけるニルセビマブ(ベイフォータス®)の使用に関するコンセンサスガイドラインQ&A(第2版)3)が掲載されております。同時にご参照ください。12月以後の投与に関しては情報を再発信していく予定です。
また、厚労省の疑義照会の返答より、小児科外来診療料において、ニルセビマブ(ベイフォータス®)もパリビズマブ(シナジス®)と同様に算定することになっています4)。
- 1) 埼玉県RSウイルス流行監視WGからのお知らせ - 日本小児科学会 埼玉地方会 (jps-saitama.jp) (2024 年9月30日閲覧)
- 2) ベイフォータス®添付文書. 医薬品医療機器総合機構. 670227_6250411G1022_1_01 (pmda.go.jp)(2024年9月30日閲覧)
- 3) 20240904Nirsevimab_GL_QA.pdf (jpeds.or.jp) (2024年9月30日閲覧)
- 4) 001297359.pdf (mhlw.go.jp) (2024年9月30日閲覧)
2024年10月1日
埼玉県RSウイルス流行監視WG
大山昇一、國方徹也(文責)、小島拓朗、小林敏宏、菅沼栄介、清宮綾子、側島久典、細野茂春、峯眞人、森脇浩一