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会長挨拶

ご挨拶

会長 市橋 光

 2020年度と2021年度の地方会会長を務めます自治医科大学附属さいたま医療センター小児科の市橋光です。どうぞよろしくお願い致します。
 私が埼玉県に来たのは12年前の2008年です。生まれ育った東京、以前の勤務地の栃木とは違った印象を持ちました。まず、バスを降りる時に運転手が一人一人に「ありがとうございました。」と言い、客の方も「ありがとう。」と言うのに驚きました。最初はバス会社の教育が良いのかと思っていましたが、病院でも廊下をすれ違う度に「おはようございます。」、「こんにちは。」と皆が挨拶するので、挨拶をきちんとする文化があることを知りました。また、人口は700万人で首都圏の大都会を有する一方、自然豊かな地域も多く、多様性がある魅力的な県だと思いました。埼玉には縁故がなく、どうしたものかと心配していましたが、医師会の先生方には地域医療について教えていただき、大学や県立小児医療センターの先生方からは私が苦手としていた診療分野でご指導いただきました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
 地方会との最初の関わりは、学術集会への出席でした。前任地の栃木では年に2回で午後だけでしたが、埼玉では年4回でしかも朝から夕方までやっていることに驚きました。討論も活発で自由な雰囲気があるように思いました。また、埼玉県の小児科医の先生方がとても熱心に小児医療に携わっていることも感じました。その後、学術委員会の委員にさせていただき、学術集会のプログラムの作成に関らせていただいています。また、総務委員会の委員もさせていただき、地方会として取り組むべき様々な問題があることを知りました。さらに、埼玉県小児科医会理事会にも加わらせていただき、第一線の小児医療を担う先生方との仕事の重要性も痛感しています。
 佐藤清二前会長の下でいろいろな改革や進歩があり、順風満帆で歩んできた埼玉地方会ですが、2020年度早々から新型コロナウイルス感染症という大きな問題に直面しています。これは世界全体の社会や行動を変える重大事です。地方会に関しても、まず第180回学術集会は2020年5月には開催できず、9月に延期となりました。今後、学術集会の開催に際しては3密に注意して会場を設定し、時にはWeb開催も見据えた対応が必要です。幸いにしてCOVID-19自体は小児の罹患率は低く重症化も少ないとされていますが、小児入院患者における面会制限、養育者が感染して入院した場合の児の対応、外出制限や学校閉鎖による小児の精神的負担や虐待増加の危惧など、疾病そのものよりも重大な問題がおきています。また、感染予防のための支出や患者数の減少による医療機関の経済的な負担も増しています。これらは今後の小児医療の内容を大きく変えるものであり、その変化に対応していかねばなりません。皆様のいろいろなお知恵を拝借できればと思います。
 事務局の多田氏からは、「市橋会長に最後までついていきます。」という言葉をもらい、心強く思っています。多田氏をはじめ事務局を担当しているトリプルアイはコンピューターの画像処理の専門家集団であり、今後の地方会の運営に多大な協力をしてくれることを期待しています。
 最後に、この重大事に会長となったことを天命と受けとめ、お世話になった埼玉地方会に少しでも恩返しができるよう、微力ながら頑張ろうと決意表明いたします。皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

(2020年5月31)

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