埼玉県RSウイルス流行監視WGからのお知らせ ー パリビズマブ終了時期に関して
8月21日時点での埼玉県のRSV定点報告では0.31です。埼玉県を含め関東地方は比較的流行は少なめですが、現在も他の地域はかなりの流行がみられ、ここ数年の流行パターンとは異なっております。本年2月に連絡したとおりパリビズマブを4月から投与されている施設は、原則11月までの8回投与で終了とします。ただし、5月以後に出生された児に関しては、2月までの間の8回投与も可とします(つまり、5月出生は8回投与の12月まで、6月出生は1月まで、7月以後の出生は2月まで)。3月は休薬期間を予定しています。今後、流行がみられた時にはその時点で再考します。
パリビズマブは反復投与で重篤な下気道疾患抑制のための有効血中濃度まで上昇し、投与後1か月まで維持することができます。そのため、4週間毎の投与間隔を遵守し軽微な感染症で延期することは避けてください。
2024年8月31日 埼玉県RSウイルス流行監視WG
大山昇一、國方徹也(文責)、小島拓朗、小林敏宏、菅沼栄介、清宮綾子、側島久典、細野茂春、峯眞人、森脇浩一