埼玉県RSウイルス流行監視WGからのお知らせ - パリビズマブ投与に関して


 今シーズンのRSVの流行はここ数年の流行パターンと異なり4月初旬から始まっている。本年4月に連絡したとおりパリビズマブを5月から投与されている施設が多いと思われ、原則12月までの8回投与で終了とする。ただし、6月以後に出生された児に関しては、2月までの間の8回投与も可とする(つまり、6月出生は8回投与の1月まで、7月以後の出生は2月まで)。また、現時点での県の定点報告で0.28と低下しているが、(10月3日現在)、今後の流行がみられた時にはその時点で再考する。

 パリビズマブは反復投与で血清抗体価が十分な有効血中濃度まで上昇がみられ、投与後1か月まで維持することができる。そのため、4週間毎の投与間隔を遵守し軽微な感染症で延期することは避ける。

2023年10月11日 埼玉県RSウイルス流行監視WG
(文責 國方徹也)