埼玉県RSウイルス感染防止WGからのお知らせ - パリビズマブ投与に関して


 今シーズンのRSVの流行は、ここ数年の流行パターンと異なり4月初旬から始まっている。県の定点報告で0.34と準備開始と提唱している0.3をすでに超えている(4月5日現在)。また、入院患者のサーベイランス報告でも入院患者が週15,16人と増加の傾向にある(同日現在)。以上よりWGでは今シーズンの投与は5月からを推奨する。原則8回投与で、12月までとなるが、その時点で流行があれば再検討する。

 パリビズマブは反復投与で血清抗体価が十分な有効血中濃度まで上昇がみられ、投与後1か月まで維持することができる。そのため、4週間毎の投与間隔を遵守し軽微な感染症で延期することは避ける。

2023年4月5日 埼玉県RSウイルス感染防止WG
(文責 國方徹也)