埼玉県RSウイルス流行監視WGからの報告(令和3年6月)


 昨シーズンはRSウイルスの流行が埼玉では認められませんでした。今シーズンは感染予備群(昨年罹患していない乳幼児)が多数いることから、例年より大きな流行も予想されております。

 埼玉県の5月24日から30日の定点報告でも、0.26とパリビズマブ投与の準備基準に急速に近づいております。川口方面では急激な立ち上がりが認められております。小児科埼玉地方会の報告入院患者数も10と急激に増えております。

 以上より、速やかなパリビズマブの準備・投与開始を推奨します。

 流行状況を見てからですが、原則は8回投与、6月から投与したケースは1月までの8回、7月以後に投与したケースは2月までの投与を推奨します。その際、症状詳記をしっかり書いていただきたいと思います。

令和3年6月