埼玉県内における小児COVID-19対応病床確保のお願い


2022年7月27日

埼玉県    大野 元裕 知事
埼玉県医師会 金井 忠男 会長

日本小児科学会埼玉地方会   会長 森脇 浩一
COVID-19入院患者動向調査ワーキンググループ
埼玉県小児科医会       会長 小林 敏宏

埼玉県内における小児COVID-19対応病床確保のお願い

前略
 新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の流行が再び急拡大し「第7波」を迎えています。
 小児においてCOVID-19の重症化は極めて稀ですが、「陽性者」や「家族内濃厚接触者」の急激な増加に伴い、(1)COVID-19中等症、(2)COVID-19としては無症状~軽症であるが入院対応が必要な症例、(3)家族内濃厚接触歴を有する入院対応が必要な症例、(4)乳児院や児童養護施設などの社会的養護施設におけるCOVID-19陽性者への対応、などの搬送調整・病床確保に難渋する症例が発生しています。日本小児科学会埼玉地方会では、表記のワーキンググループが中心となって、県内の小児COVID-19対応入院病床を有する医療機関の一覧表を作成し、埼玉県新型コロナウイルス感染症調整本部に提供してきました。この一覧表は「第6波」では大いに有効であったと調整本部からも評価をいただいています。しかしながら、「第6波」までの医療提供体制では、小児COVID-19対応入院病床の逼迫が懸念されている現状にあります。さらに、COVID-19流行に伴う一般小児患者の激減に伴い、県内の多くの小児入院病床や小児科配属スタッフが縮小されているとも聞いています。
 「第7波」に向けて、埼玉県内における小児COVID-19対応病床を少しでも増やし確保していくためにも、埼玉県内でCOVID-19入院対応を担っている医療機関あるいは小児入院対応を担っている医療機関において、小児COVID-19対応病床を増設し看護師等の人員を増やしていただけるよう、行政機関ならびに医療機関の関係者の皆様にはお力添えを賜りたく存じます。子どもたちが必要な医療を、適切に受けることができるように皆様の御協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

草々