2021年度シーズンのパリビズマブの初回投与時期について


 RSV感染症の流行時期は大きく変動しております。2020年度シーズンはコロナウイルス流行の影響もあってか、埼玉では3月31日時点で流行は認められておりません。今シーズン(2021年度シーズン)に関しては、投与開始に明確な規準はありませんが、以前連絡したように、0.3で投与準備開始、0.5で投与推奨を原則2)とします。準備開始の0.3、投与推奨の0.5になりましたら、改めて小児科地方会のHPに記載します。但し、埼玉県内でも地域差があること、今シーズンは更にイレギュラーな流行も予測されますので、0.3はあくまでも参考ですので、地域の実情に合わせて、近県で投与が始まる時はそれに合わせて投与することもありますので、どちらにしろHPに記載します。また、埼玉県小児科学会地方会のホームページに埼玉県の入院施設からのRSV感染による入院数を集計しております、同時にご参照ください。

    参考文献
  • 1)日本におけるパリビズマブの使用に関するコンセンサスガイドライン 日児誌 2019:123、807-813
  • 2)楠田聡 モノクルーナル抗体製剤 周産期医学 2018:48、155-158
  

令和3年4月2日
埼玉県RSV感染症流行監視ワーキンググループ