講演会のお知らせ

 この度下記の要領で、思春期青年期精神医学と、周産期メンタルヘルスをテーマに第6回第7回滋賀医科大学地域精神医療学講座講演会を行うことになりました。

 ゲストスピーカとしてイギリスはモーズレー病院で活躍されている、Dr. Argyris Stringarisをお招きしております。長丁場の会ではありますが、同時通訳も用意しました。

*Dr.Argyris Stringaris
 King`s College London
 キングスカレッジロンドン大学精神医学研究所の講師、指導医を務め、人間の発達過程に添った健康時および疾患状態での気分の問題に関する研究を行っています。また、モーズレー病院を中心とした精神医療施設群の中の児童青年精神医学部門において、気分障害専門サービスの中心メンバーとして、実臨床にも積極的に従事しています。英米の児童青年精神医学専門誌のJCPPおよびJAACAPの編集委員も務めています。
 イギリスの児童青年精神医療と研究の第一線で活躍する彼からは、日本ではなかなか聞くことができないお話しを聞くことができると、我々は確信しています。世界の精神医療の最先端の実情を踏まえてお話いただきます。

*第6回講演会
 平成28年3月5日(土曜日) 9:50ー17:00
 滋賀医科大学臨床講義棟臨床講義室3

 Early Intervention in Child and Adolescent Mental Health

 多くの精神疾患が早期介入により、より良好な治療結果が得られることがわかっています。子どもの精神疾患は、疾患により発達が妨げられてしまうことから、特に早期介入が重要です。また疾患が放置されると、それに伴う様々な問題行動によって、家族も大変なダメージを受けます。
 早期介入のためには、まず疾患に気が付くことが重要です。今回私達は子どもによく見られる様々な問題行動に焦点を当て、そして最も頻度が高く最も治りやすい子どものうつ病について概説します。

*第7回講演会
 平成28年3月6日(日曜日) 9:50-17:00
 滋賀医科大学臨床講義棟臨床講義室3

 New Horizon in Perinatal Mental Health; What can we do for new born child?

 妊娠出産そして育児というのは、女性にとって、命がけのそしてかけがえのない営みです。精神疾患によってそれが妨げられるとしたら、それは私達にとってとても悲しいことです。周産期メンタルヘルスの役割は、女性がそのかけがえのない営みを、つつがなく全うすることができるようにすることにあります。それは母親であるその女性だけでなく、生まれてくる子どもにとっても重要で、近年では妊娠中の母親のメンタルヘルスが、子どもの精神疾患の発症とも関連するという知見が広まりつつあります。
 我々は、周産期メンタルヘルスの重要性を振り返り、その可能性を探ります。

講演会のホームページ
http://com-psy.jp/lecture/articles/52